日曜の夜、テレビの音を聞きながらアイロン台を出す瞬間が、正直いちばん憂鬱です。夫のワイシャツを5枚、6枚と伸ばしていくうちに、腕はだるいし、時計は22時を回っているし…。「これ、あと何年続くんだろう」なんて思いながら、それでも襟のシワだけはきっちり伸ばしてしまうあたり、われながら真面目だなと苦笑いしてしまいます。
そんなある日、干していたワイシャツをよく見て手が止まりました。襟元のうっすらとした黄ばみ、袖口の毛羽立ち、全体のなんとなくのヨレ感。毎週きちんと洗っているのに、家庭の洗濯だけではどうにもならない汚れって、確実に積み重なっていくんですよね。捨てるほどではないけれど、このまま着せて送り出すのは、なんだか申し訳ない。夫は何も言わないけれど、私のほうが気になってしまいました。
それで重い腰を上げて調べ始めたのが宅配クリーニングでした。ところが、これが思った以上に決められない。どのサービスも公式サイトはきれいなことばかり書いてあるし、口コミを探しても出どころのわからないものや、公式の文章をそのまま貼っただけのものばかり。私が知りたいのは、いいところだけじゃなくて「イマイチだった部分」も含めた本音なのに、それがなかなか見つからないんです。
そんななかでようやく行き着いたのが、実際にスーツとワイシャツ合わせて12点を出して、仕上がりをビフォーアフターの写真つきで記録しているプラスキューブを実際に使ってみたレビュー記事でした。届いた箱を開けたところから、梱包の状態、黄ばみがどこまで落ちたのかまで写真で追えるので、読みながら「あ、これは自分の家のワイシャツと同じ状態だ」と妙に納得してしまって。
読んでいていちばん引っかかった、いい意味で気になったのが完全個別洗いという考え方でした。まとめ洗いをせず、乾燥もぐるぐる回さない静止乾燥。言われてみれば、知らない誰かの汚れと一緒に洗われていることを、私は今まで一度も気にしていなかったんですよね。気づいてしまうと、もう戻れないというか…。
ワイシャツの扱いも印象的でした。普通は濡れた状態で高温のプレスをかけるところを、しっかり乾かしてから低温で短時間かけるそう。そのほうが生地が傷まず、やわらかく仕上がるからという理由だそうです。しかもたたみ仕上げが標準で1枚350円。ハンガー仕上げより高くつくのが普通なのに、大手より安いというのは正直びっくりしました。何より、日曜の夜のアイロン地獄から解放されるなら、その価値は十分あります。
スーツのほうも、ジャケットは型崩れしないよう型紙を入れて箱のいちばん上に、スラックスは折り目がつかないように腰の部分をつまんでハンガーへ。片面が不織布だからそのままクローゼットに入れられる、というのも地味にありがたい配慮です。元アパレルデザイナーの方が手がけているそうで、その細かさに納得しました。
もちろん、いいことばかりではありません。料金は宅配クリーニングのなかでは高めで、5点で8,500円から。スーツとワイシャツのように別カテゴリーだと決済を2回に分ける必要があるので、注文がちょっと面倒だという正直な感想も書かれていました。このあたりを隠さず書いてくれているのが、かえって信用できたところです。
だから私は、家族の服を全部お任せするのではなく、失敗したくない一着だけを預けるという使い方が合っているのかなと思っています。冠婚葬祭用のスーツ、何年も大事に着ているコート、シーズン終わりの高級ダウン。保管クリーニングも1週間以内に洗ってから除湿された部屋で預かってくれるそうで、1着200円かかっても、放置されるより安心だなと感じました。
毎週のアイロンがけに疲れている方、夫のワイシャツの黄ばみにため息をついている方は、一度実際の仕上がり写真つきのレビューを覗いてみてください。自分の家の洗濯かごと重ねながら読むと、思っていた以上に現実的な選択肢に見えてくるはずです。
